前回のエレキギターに続き、電子タグMESHについて。プレイキッズガーデンのコアターゲット層とは明らかに異なる高学年向けおもちゃです。少し昔の固定概念、デジタル=ゲーム=悪いもの、という通り一辺倒なデジタルトイに関する偏見があった時代から、ゲームで過ごした世代が大人になり、デジタルトイって面白いよね、という大人が増えて、また違った固定概念が生まれつつある今の時代に、デジタルと現実を繋げるゲーム以外の好奇心を引き出せるもの、実際に現実世界とデジタル素晴らしさがつながるものとしてMESHは成立しています。特別な知識がなくても、LEGOのようにデジタルと現実を繋いで遊べる、いわゆるIoT(モノ・コトのインターネット化)を具現化した道具、遊具と言えます。もっと広まっていい、と思うのですが、なにせやはり価格がネックなのか静かなブームといった感じでしょうか。
同じようなものではコルグのリトルビッツもありますが、こちらはMESHよりも難易度が高く、高学年向け。使い勝手はこちらの方が良いかと思います。
実際に遊んでみると、今の大人がこどもだった時、まだ今ほどおもちゃと呼ばれるものが圧倒的に少なく、選択肢がなかった時代、紙やのりで自作した工作をおもちゃにして遊んだものが最新の技術でデジタルと連携され、タブレットで操作できる、そんな感じだと言えます。
こどものあそびに人感センサーや振動センサーが必要なのか、と言われれば悩んでしまいます。しかし、今の時代はここまで行き着いてしまっているので、このようなものでないともはや世の中は刺激されず、昔の工作で考えさせる創造性などは今のこどもにさせたいことにならず、結果として世に伝わらないないのだと思います。
少し悲しい事なのかも知れませんが、こどもが今受ける様々な外部からの刺激はTVで一方的であった時代からネットに変わり双方向になり、濁流のような情報の渦が経験や体験をすでにタブレット上で完結してしまっている為、それ以上の刺激を求めてこのようなものが開発されているのだと思いまう。
少し長くなりましたが、このメッシュ、おもちゃとしては素晴らしい仕上がりです。あそび場で高学年のお子様へお貸出ししていますが、皆さん結構長い時間楽しんでいます。オリジナルレシピはタブレット上に保管されていて、こどもそれぞれ性格なのか設計が異なり面白いです。共通点はタブレットとタグを渡して躊躇するこどもは全くいないこと。それほどタブレットはこどもにとって日常に収まっているということなのでしょう。
このメッシュの最大のポイントは、画面上で収まらず現実世界とタブレットがつながること。youtobeばかりのこどもに現実世界とのつながりをもたらす面白さを備えています。
ぜひ、ご興味ある千葉県の方は、原宿のアシストオンさんより近いプレイキッズガーデンで体験してみてください。
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