8月も半ばに入り、いよいよ関東も30度越えの日々が続く暑さとなって来ました。公園のすべり台が目玉焼きが焼けそうな温度になり、プレイキッズガーデンには汗だくのママとこどもたちが「もう無理。外ではあそべない」と言って遊びに来てくれています。
屋外での遊びと室内での遊びの違いの一つに、体を使った遊び、いわゆる身体遊びの違いがあります。室内の限られた空間で外での遊びを完全に補完しようとすると広大な面積が必要となり、その結果がコストに跳ね返ります。なので各社どのような遊びを提供すべきか?できるかを限られた面積の中で割り当てます。
当施設の遊び場内のバランスとして、身体遊びの遊具は比較的少ない設定となっています。前述の限られた面積の中で必要なスペースを考えた際に、外ではできない室内遊びを優先し、保護者様には外遊びと室内での遊びをバランスよくさせる事が重要です、としている為です。
とはいえまったく無しという訳にもいかないので、ややオーバーサイズ気味ではありましたが室内遊び場における身体遊び遊具の代名詞とも言えるエアトランポリンを導入しています。このトランポリンは体操教室を関東で展開する株式会社ネイス様から譲っていただいたものです。2分割できる為、状況に応じて拡大縮小が可能となっている点がポイントです。オープンから直後は10mの長いものにしていましたが、最近は来場者の年齢に合わせウォール部分のみとなっています。
世の中の室内遊び場での事故の8割がこのエアトランポリンからの落下によるもの、と言われていますが、多くは3−5mほど走り込んでの加速+落下時の衝撃を下のウレタンマットで吸収しきれずに骨折に至るものです。商品の性質上複数で飛んでいる際に隣で先に着地する際に床面が湾曲し、そこに着地する際にバランスを崩して落下、というパターンが最も顕著な例です。
通常、走ることで片足にかかる荷重は体重の3ー6倍とされ、その上落下した際に落下時の重力がその上にかかります。15kgのこどもが60cm(トランポリンの高さです)から落下した際にかかる荷重は荷重は実に約60kgと体重の4倍。走り込んだ加速分は補いきれず、ということです。
当施設では上下に跳ねてもらう遊び方を中心に、ウォールに向かって走ってぶつかり、戻ってきてまたウォールに突進するというオペレーションで今のところ事故は0です。ネイス社のトランポリンは他社のトランポリンと異なり、体操教室で宙返りの練習を前提に落下防止の目的で作られたものの為、ウォール部分やサイドガードなどがあるため物理的に落下しにくい作りになっています。
走る、飛ぶ、しゃがむなどの身体機能を遊びながら楽しく補完するエアトランポリンは人気の遊具ですが、5mを超える長さのもので遊ぶ際には、場内スタッフの指導のもと、特に止まりきれずの落下に気をつけて楽しみましょう。
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