プレイキッズガーデンのコダワリ・あそび場におけるオトナの居場所について

 今、日本国内で○○分でいくら、という時間制の課金をする室内遊び場は、基本的にどの施設も親子で入場がマストになっています。つまりこどもがあそんでいる時間と同じ時間を保護者様もこの場所で消費をしていただく前提となります。ユーザーターゲットがこどもですので、当然こどもの満足度が最優先。親の居住性や満足度は二の次、有効面積の関係上、保護者のイスもないところも多くあります。

「ここ、こどもの場所なんで保護者様は座らないでください」

なんて言われた経験のある方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

プレイキッズガーデンは、約165平米の面積中、ボールプールやベビーエリアなどのベンチを除いてオトナが座れる、保護者様のイスの数を26席、全面積の20%弱の空間を取っています。

これは入場制限となる80名(40組)の保護者様の半分が座っていただける計算になっています。

イスを置かなければもっと遊具を設置することも可能です。そうすれば入場する人数も増やす事が出来て、売上も上がるかと思います。

しかし、少なくとも1時間、こどもが楽しいとはいえ保護者が窮屈な空間で過ごすのは違うのでないかと考え、他の遊び場施設と比較してやや保護者の居住空間の多い配分になっています。

その上、ママの近くで好きなおもちゃであそびたい、トランポリンの溝で電車を走らせたいなど、こどもは大人が思ってもみないあそび方を考えます。保護者の座る場所を含め、遊具を置かない・ゾーンを明確に分けないゾーンレスな場所が多いことは、遊具と遊具の境目をなくし、自分の好きな場所で好きな遊具を楽しんでもらうことも狙いのひとつとなっています。

こどもが行動するその妨げにならないレイアウトの中間的なエリアを多く取る事は、あそび場事業としては遊具の数が減るので勇気がいりますが、実際に始まってみるとその空間に共感されている保護者様が多くいらっしゃると強く感じています。

おんがくリズムの講師の言葉に、「こどもと同じ空間にいることが大切で、常に一緒にあそばなくても、こどもが何かを体感しているその空間に存在している事が大切なのです」というお話がありました。

ある遊び場では、一緒に遊んでもらわないといけない、というルールを持っているところもあります。でも、60分の中で何分か一緒にあそんで、ちょっと座って遊んでいるこどもの後ろすがたを見て、ふっと振り向いた瞬間目が合う、そしてまたこどもはあそびに還っていく、そんな関わり方でも十分、こどもは親を感じていると思います。その適度な距離感がプレイキッズガーデンが最も大切にしている事の一つです。あそびの空間に仕切りがなく、入り口から端までを全て見渡せるため、こどもがどこにいてもオトナが同じ空間に居続けられる仕組みにもなっています。当然見通しが利くことが安全面でも一役買っています。

プレイキッズガーデンは、これからも更にコドモ以上にオトナが時間を過ごしたいと思う場所になる空間作りを進化させ続けたいと思います。

プレイキッズガーデンブログ

当施設は、『楽しいヒラメキのあそび場』をコンセプトに0歳〜小学生までの子どもが自ら考えてあそぶことを目的とした施設です。ブログではワークショップのスケジュールやあそび場の状況などをお伝えしていきます。

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